令和6年をふりかえる2~石・植物などのイベント編

令和6年も、馬高縄文館では多くのイベントを開催し、そしてまた多くの方々にご参加いただきました。
感謝の気持ちを込め、二編にわけてふりかえっていきたいと思います。
今回は「石」や「植物」など、土・粘土以外を使ったイベント編です!

7月20日(土)の「縄文石器をつくろう!」は今年も大盛況。
考古学研究家・磯部保衛さんに教わりながら、キラキラの黒曜石をバキバキ割りはがして矢じりをつくったり、ツルスベの滑石をごしごしけずって首飾りをつくったり…!
夏のはじまりにふさわしい(?)、腕力のいる活動でしたね!

石器づくりの翌日は専門家の解説付き、遺跡の上で昆虫採集を開催しました。鮮やかな緑の中を捕虫網が乱舞し、中には大物を捕まえた人も!捕まえた虫についての解説には「なるほど!」がいっぱい。
またワークショップの木工クラフトでは、遺跡の樹々から思い出に残る作品が生まれました。

こちらは縄文時代の編みものにちなんだイベント2つです。夏に行われたバッグづくりでは、麻縄をつかって大きな布をつくり、縫いあわせて好きな形のバッグをつくりました。
冬のアンギン編み体験は、草の繊維をつかった本格派!一枚のコースターをつくるなかに、繊維の扱い方や力加減など学びがたくさんです。

10月初めには、火炎土器の文様や形をあしらったネイルづくりを開催しました。
土器の文様や形を反転したシートに両面テープを貼り、好きな形に切り取って、水に漬けます。ふやけた紙をこすりとると、シールの完成!自分の好みで、いろいろなシールがつくれます。
ぐるぐるのうずまきや波線をアクセントにしたり、直線の重なりをボーダーに見立てたり、もともとの土器文様の面白さに自分のアイデアを加えて、素敵なネイルができました!

同じく10月、こちらは特別展『馬高式土器から栃倉式土器へ』の関連講座の様子です。
クラフト系イベントから一転、土器や遺跡への理解深めるこの講座では、2人の講師より転堂遺跡の発掘調査の詳細や成果、最新の研究や意見など興味深いお話をたくさん聞くことができました。

美味しそうな土器の破片!…と思ったらクッキーでした。
10月27日(日)に行われた「火炎土器の破片クッキーをつくろう!」で出来上がった作品です。もちろん、美味しく食べることができます。
下準備も縄文文化にちなみ、クルミの殻を石で割って中身を取り出すことからスタート!クッキー生地にクルミやすりごまを混ぜて土器の質感をだし、シナモンやゴマペーストで色や味を自分好みにしていきます。
のばした生地に、火炎土器と同じくひも状にした生地をはり、形を整えて文様をつくって焼くと…食べられる土器片が完成しました。
食欲の秋にぴったりの縄文イベントですね!

「火焔土器」が発見された、史跡馬高・三十稲場遺跡のガイダンス施設である馬高縄文館。自然に囲まれた遺跡のすぐそばだからできる体験を、今年も皆さんに楽しんでいただきました。寒い冬の間に、来年度へ向けて楽しいイベントを企画中!2025年、またのご参加も初のご参加も、両方お待ちしております!