大正12年(1923)9月1日午前11時58分、帝都・東京は未曾有の災禍に襲われます。東京・神奈川・千葉の広範囲にわたって甚大な被害をもたらした関東大震災発生から、今年で100年を迎えたことにちなみ、長谷川家第11代当主・赳夫(たけお)の日記から、関東大震災関連の記事を紹介します。
震災当時、長谷川赳夫は内閣書記官の任にあり、首相官邸で被災します。そして震災翌日に誕生した第二次山本内閣を書記官として支える一方、内閣記録課長として被災した内閣文庫等の復旧に取り組むほか、臨時震災救護事務局委員・帝都復興院書記官・帝都復興院評議会幹事などにも任命され、復興事業の立ち上げを陰で支えていきました。
震災に関する彼の日記の記事は、現在確認しているだけで昭和4年(1929)にまで及び、その量も膨大です。そこで今年のトピック展示では、震災体験記の序章ともいえる、震災発生から約1週間の記事に焦点を当て、公人と私人とのはざまの中、日々を過ごしていく彼の姿を追ってみます。本邸があった、塚野山村の動向も合わせて紹介します。ぜひご覧ください。
令和5年度トピック展示「大地震襲来セリ―長谷川赳夫と関東大震災―」
会 場:旧長谷川家住宅(長谷川邸)収蔵品展示室(長岡市塚野山773-1)
日 時:令和5年10月3日(火)~11月30日(木)
午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
観覧料:無料(ただし長谷川邸入館料大人420円、小・中学生210円が必要です)
問合せ:長岡市立科学博物館
TEL 0258-32-0546
E-mail kahaku@city.nagaoka.lg.jp